太陽光モジュールはメンテナンスフリーといわれていますが発電設備全体で考えますとメンテナンスは必ず必要です。
多くの太陽光発電システムが時間とともに発電量が低下しています。
一部の研究では、発電開始から10年以内で太陽光パネルの不具合は13%、パワーコンディショナーの不具合は17%という報告もあります。
主な発電出力の低下の理由としては
などの原因があげられます。
このうち、「機器故障」、「施工不良」、「パネルの汚れ」はしっかりとした保守点検を実施することで、発電量低下を防ぐことができます。
また、一般的な電気的保安点検(電圧測定・目視点検など)だけではパネル自体の出力低下は発見できません。
ここまでは、一般的な測定項目です。これに加えて
この検査で不良ストリングス(回路)を発見します。また、数値化されたレポートを作成いたしますので、各ストリングスの比較が明瞭です。
測定機器は日射計・温度計と連動させますので、標準条件下にデータ補正しますので、定期点検での比較が可能です。
この検査で欠陥モジュール(パネル)を発見します。
表面からではわからない欠陥モジュールも不良場所をピタリと特定します。
また、各モジュールのバスバー断線・セルの断線、欠陥も発見できます。
さらに、バイパスダイオード欠陥も発見が可能です。
この検査で放置すると故障につながる不良を事前に発見します。
サーモカメラを使用し、ホットスポット(異常発熱)を調査します。
ホットスポットの早期発見が発電量維持に必要です。ホットスポットは要観察の印です。